世の中には様々な資格がありますが、その中で「日本掃除能力検定」というものがあります。
掃除に関する資格の中でも、親しみやすい資格ですのでお掃除関係の仕事についている方や、お掃除の知識を深めたいといった方などにおすすめです。
そこで今回は、お掃除の資格「日本掃除能力検定」について紹介します。
日本掃除能力検定について
まずは日本掃除能力検定ってどんな資格なのかを簡単に説明していきます。
実施団体
日本掃除能力検定という資格を実施している団体は「一般社団法人 日本掃除能力検定協会」というところになります。
ここは平成21年に設立されたようなので、比較的まだ新しい資格という事がわかりますね。
こちらの協会の理念が以下のようになります。
協会の理念
日本掃除能力検定協会は住み良い社会を創るため、「知識・技能・作法としての掃除」を学んで頂き現代の組織社会に於いて温かい心と掃除基礎能力を備えた人材を輩出する協会でありたいとの想いからスタートしました。掃除を学ぶ事で相互扶助の精神を持つ人間性豊かな品格ある人材を育成します。
出典:日本掃除能力検定協会
正しい掃除のやり方を学習して掃除検定に合格された皆様の力を結集して日本の、そして世界の掃除方法の標準化を推進します。
身近な環境の美化から、ICチップ工場の品質向上、歩留まり率のアップまで掃除テクノロジーを駆使して社会に貢献します
正しい掃除の知識を付ける事によって、お掃除業界への人材育成へとつなげていったり、掃除という身近な活動を通して人間的に成長していってほしいといった思いがあるようです。
受験資格
受験資格はなく、年齢や経験なども関係ありませんが、注意点として飛び級は出来ません。
試験には5級・4級・3級・2級の4段階あるのですが、2級を目指すとしても5級から受けないといけないという事です。
しかしながら、同じ日に5・4・3・2級と4つ受験する事は可能となっているので、どうしてもすぐに2級が欲しいといった方はこうした方法をとる事ができます。
また、1級というのもあるのですが、この記事を書いている時点では準備中とのことでした。
5~2級は筆記試験のみですが、1級は事前講習と実技試験が組み込まれる予定との事です。
試験内容
各級 | 試験内容 |
5級 | 掃除一般の知識・技能・作法・用具などについて |
4級 | 業務としての掃除・実務・作法について |
3級 | 用具・機械の構造・各部の名称・作法について |
2級 | カーペット・石材・ガラスなどの特別清掃について |
合格はどの級も100点満点中80点以上です。
マークシート形式で50問出題されるので、10問まで間違えが許されるという事ですね。
受験料は税込みで7,700円で振り込み、又はクレジットカードで前払いとなります。
難易度についてですが、5級はテキストを読みさえすれば受かるようなレベルです。
4級と3級については、掃除関係の仕事についていたり一般的な専門知識があればそこまで難しくないかなと思います。
2級になってくると、特殊な清掃や経営者としての知識などが範囲になってくるので、しっかりとした勉強が必要になってくると思います。
試験の日程
試験は2020年には東京、大阪、愛知、福岡、広島、宮城、北海道、愛媛で行なわれています。
出典:日本掃除能力検定協会
大体毎月どこかの地区で開催されていますね。
しかしながらこのコロナ禍の影響なのか、試験開催について新たな仕組みを導入する事を検討しているようで、2021年の試験開催についてはまだ未定との事です。
日本掃除能力検定を取得するメリット
これはどんな資格にも言える事だと思いますが、資格取得をしている事で一定の努力をアピール出来、就職や転職の際に役立つというメリットがあります。
またそれがお掃除関連の会社だと、それは更に期待できるでしょう。
たとえ趣味の一貫として取得するといった方でも、お掃除の効率化や知識が増える事で日常生活に役立ちます。
しかしながら、国家資格などと比較すると認知度はやっぱり劣ります。
あくまで民間資格ですので、過度な期待を持って取得を目指すといった類いの資格では今の所ありません。
まとめ
日本掃除能力検定について紹介してきました。
新しめの資格ですが、掃除についての資格が増える事は掃除業界で生きる僕たちにとって喜ばしい事です。
掃除はこれから先も、絶対になくならない仕事のひとつですし、きっとこのような資格も注目されていくことでしょう。
ちょっと興味が出てきたという方は、ぜひ日本掃除能力検定協会のサイトをのぞいてみてはいかが?