今回は病院清掃受託責任者(びょういんせいそうじゅたくせきにんしゃ)という資格についてです。
病院の清掃を受託する際に、規則によってこの受託責任者を配置する事が定められています。
この資格を持っていないと病院の清掃を受ける事が出来ないため、清掃業者に就職する際には重宝され資格手当が出る事もあります。
今回はこの病院清掃受託責任者について
- どうすれば取得する事が出来るのか?
- 受講内容や難易度
こういった事をわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
病院清掃受託責任者の資格概要
病院清掃受託責任者の資格は、公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会が医療法施行規則が定める「受託責任者の病院清掃に関する知識」を広く付与するために講習を行っています。
受講資格
新規講習と再講習があり、それぞれの受講資格は以下のようになります。
新規講習
医療機関(病院又は診療所など)の清掃業務を含む清掃業務に3年以上従事した経験を有する者
再講習
新規講習を修了した者で4年に一度義務付けられている
再講習を修了した者で4年に一度義務付けられている
受講内容
2日間に分けて行われ、新規講習と再講習でそれぞれ科目は同じです。
1日目
- オリエンテーション
- 現場から見た病院清掃
- 病院清掃の基本と病院感染症対策
- 医療行政と病院清掃
- フリーディスカッション
2日目
- 受託業務の基礎
- 受託責任者としての業務1
- 受託責任者としての業務2
- 受託責任者としての心構え
- 修了考査
気になる試験の難易度ですが、真面目に受けさえすれば誰でも受かるようなものとなっています。
受講の仕方
通常、全国各地で会場を設け開催されるのですが、コロナウイルスの影響で現在はオンラインの講習へと変更されています。
公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会のHPより申請用紙をダウンロードして郵送するか、ネット申請で申し込むことが出来ます。
受講料
受講料についてですが、各ビルメンテナンス協会に加盟している会社に勤務している方と一般の方で違います。
受講料にはテキスト代も含められます。
会員 | 一般 | |
新規講習 | 29,500円 | 42,700円 |
再講習 | 27,500円 | 38,700円 |
まとめ
病院清掃受託責任者についてお伝えしました。
個人的にはコロナ禍の影響もあり、これからも需要の高い資格であると思います。
難易度も低いので、これから病院での清掃の仕事を受注できそうだったり、自社の可能性を広げていこうと思っているのならぜひ取得を目指してみてください。