蜘蛛の巣って自然の中だけでなく、家やマンションなどにもよくあるんですよね。
住んでいる人や掃除する人には迷惑な蜘蛛の巣ですが、多くの場合クモは僕たち人間にとって無害なんです。
だけど、蜘蛛の巣があると景観を損なったり、身体にくっついたりするので忌み嫌われがち。
かわいそうなんだけど、やっぱりクモの巣は自然の中に作ってもらって、建物には作らないでほしいですよね。
そんな建物に出来るクモの巣について、防ぎ方や対策法など僕なりに見解を書いてみます。
こうしてクモの巣が出来る
そもそもクモはどこからきて、どのようにしてクモの巣を張るのかをご存知ですか?
近くからテクテクと歩いて建物に住み着いてしまう事もありますが、実はクモは空から降ってくる事もあるんです。
どういうことかというと、体から出した糸を凧のようにして、空中をフワフワと飛んで広範囲での移動をするのです。
これは、クモが風の力や糸による静電気を利用しているという嘘のような本当の話。
そしていざ建物の近くに着陸する事が出来れば、エサを捕獲するために始動します。
天井のように高い場所、階段や壁と床の間に巣のような低い場所、様々な場所に巣を作ります。
巣を張るクモの主な種類
クモには巣を張るタイプと巣を張らないタイプがいます。
巣を張らないタイプのクモは、アシダカグモやハエトリグモといった種類。
主に家の中でハエやゴキブリなどをエサにしており、素早い動きで捉えます。
巣を張るタイプのクモは、次のようなクモです。
ジョロウグモ
大型のクモで、足が黄色と黒色のシマ模様なのが特徴です。
大型の昆虫などを捕食します。天井などにとても大きな巣を張ります。
イエユウレイグモ
小さくて細長い足を持つクモです。
白っぽく、暗いところを好むためこのような名が付いたといわれています。
オオヒメグモ
ずんぐりとした小さく黒っぽいクモです。
とにかく個体数が多く、日本ではごく一般的にみられるクモです。
セアカゴケグモ
元々、日本には生息していなかったのですが、外来種として入ってきてしまい、定着したのがセアカゴケグモです。
雌は赤い特徴的なひし形模様が2つ体に入っておりわかりやすい。
強い毒性を持つ毒グモなので、素手で触るのはとても危険です。
クモの巣対策のあれこれ
クモの巣は、除去してもすぐに新しい巣を張ってしまいます。
早いものでは、1時間もあれば新しいものを作ってしまうのです。
ではクモの巣を対策するには、どんな方法が効果的なのでしょうか。
殺虫剤などの使用
まず、クモ用の殺虫剤でクモを駆除する事が出来ます。
また最近では、クモの巣を張る事がないようにする予防剤なども発売されています。
巣を張るクモ自体の数を減らす事が出来れば、クモの巣が出来るのを防ぐことができます。
でも、これだけでは十分ではありません。
クモが好む環境を変えていかないと、またどこかからやってきて同じように住み着いてしまいます。
クモが住みにくい環境にすること
クモを除去することが出来たら、クモが住み着きにくい環境にすることでクモの巣リスクを下げましょう。
なぜクモが巣を張るのか?という事を考えれば、答えがわかります。「そこにエサとなる虫などがいるから」です。
したがって、清掃に力を入れるという事が一番の対策になると考えます。
いくら殺虫剤でクモを駆除したり、クモの巣が出来にくくなる忌避剤を使っても、それは一時しのぎにしかなりません。
ホコリやゴミなどをこまめに掃除して、クモのエサとなる虫を発生させないことが大切です。
まとめ
クモの巣の予防方法について解説しました。
個人的には、クモにも生活があって一生懸命生きているので、こういった問題はかわいそうに感じます。
人間の都合でせっかく作ったクモの巣を壊されたり殺されたりするのですからね。
そういった意味でも、せめて住みたくない環境にして「来ないでね」というスタンスを取りたいですね。
その方が結局、クモの巣対策には一番効果があると思っています。